わたがしびより

永遠の“HERO”浅田真央さんのBEYONDと無良崇人さん、TEAM ORANGECHEERSさんを応援しています

浅田真央さんサンクスツアーのセットリストと演目背景 



サンクスツアーが好きすぎて、現在のセットリストと演目背景について自分なりに調べて書いてみました。

解釈などは今までの真央ちゃん関連の雑誌やTVのインタビュー、書籍をベースにしています。
演目の感想個別記事のアップなどに伴い、この記事は随時更新していく予定です。

※追記 真央ちゃんの使用曲の音源は、細かい部分を含めてすでにほぼ知られていると思いますので、このブログではプログラムや音楽の背景を中心に書いていきたいと思います。こちらで書ききれなかったことについては、個別記事で詳しく書いていきたいなぁと思います。
 
もし間違いなどあったらごめんなさい🙇‍♂️🙏

現キャストは、

女性 
浅田真央さん、今井遥さん、林渚さん、ガンスフ・マラル・エレデンさん、山本 まりさん、河内理紗さん

男性 
無良崇人さん、橋本誠也さん、川原星さん、エルネスト・マルティネス(エルニ)さん


セットリスト目次

 

①This little light of mine

2014 EX 

ゴスペルの定番曲。ハリー・ディクソン・ロイス作。
邦題は「私のこの小さな光」。
私のこの小さな光を輝かせましょう、という内容の歌詞だそうです。
使用曲はヨーヨー・マ(チェロ)&アメリア・ジリン・ブラウン(ボーカル)がカバーしたものです。
バラフォンの音も印象的な曲です。

オープニングの黒いマントは、引退後に、何をしたらよいのか分からないという暗闇の中でもがいていたころの真央ちゃんを表しているそうです。

全員

 

②Smile~What a wonderful world

2013-2014 EX

Smile 
映画「モダン・タイムス」(1936年)の劇中曲で、チャーリー・チャップリンの作曲です。
映画の中で、「いくら努力しても無駄よ」と嘆く少女に、チャップリンが「落ち込んでないで元気を出して」「道は開けるよ」と言い、「笑って」と“Smile”ジェスチャーして少女が笑顔になる、というシーンで流れています。
歌詞とタイトルは1954年にジョン・ターナーとジェフリー・パーソンズによって付けられたそうです。

What a wonderful world(この素晴らしき世界)
ジャズの父とも呼ばれたルイ・アームストロングの楽曲です。

下の記事に、この歌について詳しく書かれています。
ルイ・アームストロングの「What A Wonderful World」は、愛、平和、調和という時代を超えたメッセージを通してインスピレーションを与え続けている。

記事の中にも紹介されている最新MVです。(字幕あり)


2曲ともスタンダードとして広く愛され、多くのアーティストによってカバーされています。

真央ちゃんの使用曲は、イマがカバーしたものだそうです。
真央ちゃんも、ラテンジャズ風にアレンジのきいたこの曲が大好きだとおっしゃっていました。
「色々なことがあるけど笑顔でいようね」という真央ちゃんの気持ちがこもったプログラムです。

(UNIVERSAL MUSIC JAPAN様より)


今井遥さんを除く全員

  

③So Deep Is The Night

2007-2008EX 

ショパンのピアノのための練習曲が、のちに「別れの曲」と呼ばれるようになったそうです。
使用曲はソプラノ歌手レスリー・ギャレットがボーカルアレンジしたものです。
「ここまでしっとりと音楽を表現するプログラムを滑ったことはそれまでになく、新機軸となった」というプログラムです。

今井 遥さんのソロ

 

ノクターン第2番 

2006-2007 SP /2013-2014 SP

ショパン作曲。
2006-2007シーズン 妖精真央ちゃんといえば個人的にはこの作品です!
2013-2014シーズン 「初恋」がテーマ。愛のあふれる作品。
ソチオリンピックで使用。
ソチ後行われた同シーズンの世界選手権で、完璧な演技で、およそ4年ぶりに女子シングルSPの世界記録を更新しました。FPも1位となり3度目の世界女王に。
「Number 997号」(2020/2/27号)で真央ちゃんも、“いろいろなことが噛み合って、私のスケート人生の中で一番だったと思います”と語られています。

今井 遥さんと無良崇人さんor川原星さん~無良さんor川原さんのソロ~無良さんor川原さんとエルニさん~エルニさんのソロ
(前半川原さん、後半無良さんという回も以前あったと思います。)

 

⑤踊るリッツの夜 

2015-2016 EX

ジャズのスタンダード。
ハリウッドミュージカルの黄金期を代表する、シルクハットと燕尾服がトレードマークのフレッド・アステアがカバーしたものが使われています。

真央さん、橋本誠也さん

過去記事に詳しく書いています。→

 

⑥素敵なあなた

2015-2016 SP

ジャズのスタンダード。
マンハッタン・トランスファーのジャニス・シーゲルがカバーしたものが使われています。

過去記事はこちらです→

真央さん、男性キャスト全員

 

⑦月の光~Somewhere Over The Rainbow

月の光
2008-2009 SP 
原曲はドビュッシーのピアノ独奏曲「ベルガマスク組曲」の第3曲。
選手時代は、管弦楽でアレンジされたもの、サンクスツアーではピアノ&ヴァイオリン二重奏?が使われています。

Somewhere Over The Rainbow(虹の彼方に)
2004-2005 SP 2005-2006 EX
映画「オズの魔法使」(1939年)で主演のジュディ・ガーランドが歌った主題歌を、P!nkがカバーしたものだそうです。

こちらにも書いています→ 

追記→(振付はCRE8BOYさん 協力西野名菜さん)サンクスツアーパンフレットより

真央さんを除く女性キャスト全員
Somewhere Over The Rainbowのソロパートはマラルさん。

 

⑧チェロ・スイート 

2016-2017 EX

バッハ作曲 「無伴奏チェロ組曲(チェロ・スイート) 第3番」の「サラバンド」と「ブーレ」が使われています。
演奏はヨーヨー・マだそうです。
チェロの音色と一体化した、非常に細かいステップやターンが入った、真央ちゃんの技術が詰まった作品だと思います。
選手時代から着ている衣装は、今までの衣装の中でも特に大好きな衣装だそうです。

真央さんのソロ

 

⑨ポル・ウナ・カベサ(~パジャドーラ)

2008-2009 EX
ポル・ウナ・カベサ 
アルゼンチンタンゴの不世出の歌手カルロス・ガルデルが、映画「タンゴ・バー」(1935年)の挿入歌として作曲したもの。
曲名は「首(一つ)の差で」という競馬用語で、負けた競走馬と、恋愛に負けた男の心境を掛けているそうです。

パジャドーラ 
アルゼンチンのバンドネオン奏者、作曲家、編曲家のフリアン・ブラサの代表曲。

真央ちゃんのEXでも見せ場の一つだった、後半(パジャドーラ)の、スタッカートに合わせて踏む激しいトウステップは、サンクスツアーでも、リンク全面を使って全員で踏む大迫力です!
男性キャスト一人一人と情熱的にタンゴを踊る、渚さんになりたい人生のプログラム。
(振付はDAZZLEさん)


林渚さん、男性キャスト全員


⑨と⑩の間に今井遥さんの艶やかなタンゴ曲(曲名は分からず。)

 

⑩仮面舞踏会

2008-2009 FP/2009-2010 SP

ハチャトゥリアン作曲。
帝政ロシアの貴族社会を舞台に、嫉妬にかられた夫が妻を毒殺する悲劇を描いた同名の戯曲のために作曲した劇音楽(1941年)から、1944年にハチャトゥリアン自身が選んで作った組曲「仮面舞踏会」の第1曲「ワルツ」が使われています。

2008-2009シーズンはFPで使用。「悲劇」がテーマ。
2009-2010シーズンはSPで使用。このシーズンは、「華やかさ」「初々しさ」をテーマに初めて舞踏会に参加した女性を表現しています。

サンクスツアーでは、男女で豪華な衣装をまとい、複雑なフォーメーションを使って踊る大舞踏会になっています。(振付はDAZZLEさん)

真央さんと今井遥さんを除く、男女キャスト全員

 

蝶々夫人(ある晴れた日に)

2015-2016 FP

明治初期の長崎を舞台に、没落士族令嬢の蝶々さんと、アメリカ海軍士官ピンカートンの悲恋を描いた プッチーニの名作オペラです。

サンクスツアーの冒頭部分でも使われているインストゥルメンタルは「浅田真央 ベスト・オブ・スケーティング・ミュージック」にも入っている、BBC コンサート・オーケストラ の バリー・ワーズワース指揮のものだそうですが、2020年の大阪公演の無良くんの特別バージョンも多分この音源からじゃないかなぁと思います。(うっとりし過ぎていてかなりうろ覚えですが…😅)

大阪公演のレポはこちらです→

アリア(ソプラノ)はミレッラ・フレーニということで有名です。

選手時代の真央ちゃんのインタビューによると、
「物語としては、旦那さんがまた行ってしまって、それを悲しく待っている切ない気持ちもあるんですけど、最後には、日本人としての芯のある、おとなしくはあるけど、すごく強い女性。そういう女性を演じたい。最後は男性が帰ってくるのを待っているというところなんですけど、帰ってこなくても『私は私の道をはばたいていく』という気持ちで滑れれば嬉しいです。」(“フィギュアスケートLifeExtra”より一部抜粋してまとめました。)

先日の望海風斗さんとのNHK「SWITCHインタビュー」の対談でも、
「(真央ちゃんが)物語の中に“女性の自立心”を見出し、“その時を信じて待つ”覚悟を持った女性を演じている」と紹介されていました。

真央さん、エルニさん

 

⑫鐘

2009-2010 FP

原曲はラフマニノフのピアノ独奏曲。
より重厚なオーケストラ版を使用しています。

詳しくはこちらに書いています→ 

 無良崇人さんのソロ

 

⑬ジュピター

2011-2012 EX /2016 EX

原曲は、ホルスト作曲の『組曲「惑星」の中の4番「木星(ジュピター)」』です。

東日本大震災の被災者の方に寄り添う気持ちを込め、リベラが歌う「ジュピター~誓い~」を使用しプログラムが生まれたそうです。

その後、休養中に被災地をめぐり、被災地の人々と触れあい、2016年、新たに未来へと前進する希望を込めた「ジュピター~未来への光~」を、真央ちゃんが衣装、日本語歌詞も含め総合プロデュースしました。
サンクスツアーでもこの曲が使われていると思います。「いのちの限り 希望を胸に 未来への光を 輝かせよう」

真央さんをのぞく女性キャスト全員

(リベラ様より) 

 

⑭⑮リチュアルダンス 黒~リチュアルダンス 赤 

2016SP/2016FP

「リチュアルダンス」は、アンダルシアのロマ(ジプシー)伝説をもとに執筆された台本から、近代スぺインを代表する作曲家の一人ファリャが書いた、ジプシー・バレエ音楽の傑作「恋は魔術師」の中の、最も有名な曲です。邦題は「火祭りの踊り」。
新しい恋の邪魔をしにくる、亡き夫の亡霊を払いのけるための儀式が行われる場面で、恋の魔力が描かれています。

真央ちゃんは、競技プロで、SP(ピアノVer.)とFP(オケVer.)を繋いで一つの物語にしました。
SPの終わりとFPの始めのポーズは続いています。
今観ても鳥肌が立つ美しいプロです。

SPは「魔術師のような黒い鳥のイメージでミステリアスな感じ。」
FPは「情熱的な女性がテーマ。最後は情熱的なフラメンコで終わる。女性の自由と強さを演じるみたいな感じ」だとインタビューで読みました。

サンクスツアーでは、全キャストで演じるグループナンバーとして、真央ちゃんのイメージもどんどん広がっているようで、進化し続けている壮大な作品で素晴らしいです。
真央ちゃんのショールはスペイン製で一つ一つ刺繍が施されているとのことです。

※追記 このプログラムは「火祭りの踊り」以外にも、「恋は魔術師」の中から数曲使われていると思いますので、またいずれ記事にしたいと思います。

黒は真央さん、男性キャスト全員
赤は真央さん、女性キャスト全員

 

ラフマニノフピアノ協奏曲第2番

2013-2014 FP

ラフマニノフ作曲。第一楽章が使われています。
タラソワさんに「自分のスケート人生を滑りなさい」と言われて振付られたそうです。
ソチオリンピックでの劇的な演技で、伝説のソチフリーと言われています。
このシーズンは、GPシリーズ全制覇、世界選手権優勝も果たしていて、真央ちゃんを代表するプログラムの一つです。
サンクスツアーでは、ソチの「私一人ではできなかった、みんなでつながった」という気持ちを再現したかったとのことで、男性キャストからのリレーで始まり、無良くんとがっちりと握手をかわしたあと、真央ちゃんの連続ジャンプやあのステップが観れるという、最高に盛り上がる曲です。
衣装はソチと全く同じものだそうです。

川原星さん~橋本誠也さん~エルニさん~無良崇人さん~真央さん

 

⑰Wind Beneath My Wings(愛は翼に乗って)

2017 EX

1982年にジェフ・シルバーとラリー・ヘンリーによって作られました。
映画「フォーエバー・フレンズ」(1989年)の挿入歌として主演ベット・ミドラーが歌い、全米1位になりグラミー賞を獲得しているそうです。映画の中では、生涯の友人に捧げられた歌になっています。

真央ちゃんの使用曲はララ・ファビアンがカバーしたものです。
「私にとってのヒーローは、支えてくれた人、応援してくれた人全て。ここまでやってこれたのは応援があったから」、という真央ちゃんの一人一人への感謝の気持ちをこめて作られたプログラムです。

(ララ・ファビアン様より)

(ベット・ミドラー様より)


全員 

  

 

サンクスツアーのファイナルに向けてのスケジュールや、キャストの方々のご紹介を書きました。
よろしかったら、ご覧ください!

 

 

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